お知らせ

家族のように

私はT様と触れ合うたび、あの日のことを思い出します。

遡ること2年前。
入居時にご家族からあったT様のご紹介では、「一度話し出すと止まらない」とお聞きしており、”きっと、明るくてお元気な方なんだろな”と考えておりました。

そしてT様との初対面。
「・・・・・。」
T様は無口で気力も少ないご様子。
まるで心を閉ざして暗闇のなかにでもいるような感じでした。

他の利用者様からも「あの人の声は聞いたことがない」とのことでした。
時間をかけ職員や利用者様と交流を図り、ご本人も懸命にリクリエーションやリハビリを続けます。

月日が流れて今。
フロアにはT様の笑顔と軽快なお話し。
困っている他の利用者様にも手を差し伸ばし励まします。
T様はこの時、まぎれも無く「グループホームの長女(家族の一員)になったんだ」と感じました。
ご家族からも「昔を取り戻した」と喜んでいただけました。

今後も私たちは、いったいどれだけ多くの方の「昔をとりもどせる」のかと楽しみになりました。

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