通じた思い
お身体も大きく、少しだけ強面のA様。
ご入居して初めのころは、職員が声をかけるとジロッと見ては無言。
運動の声掛けにも応じていただけず、何度か声をかけると怒られてしまいました。
デイサービスに参加の日も、一日何もせずにすぎてしまうこともありました。
しかし、あの手この手で怒られながらも関わり続けると、少しずつ耳を傾けていただけるようになりました。
それでもまだ自室での個別運動はなかなか行っていただけませんでしたので、どうしたらいいかと悩んでいたある日。
たまたまお部屋の前を通りかかると、ベッドに座りながらご自身でテレビ体操をされていました。
うれしさがこみ上げて、心の中で「やったー!」と叫んでいました。
利用者様を信じてあきらめず、関わり続けることで大きな感動をいただきました。
やっぱりこの仕事をしていてよかったと思える瞬間でした。