かよう心
体調を崩され入院生活を余儀なくされたT様。
体力の低下から、栄養を静脈から補給しなくてはならなくなってしまいました。
”母らしく生活してほしい”と強く思い悩む日々を送る息子様。
その心労はいかばかりでしたでしょうか。
そして”最後までこのグループホームで暮らすことが母らしい”と決意され、ホームに戻ってこられることに!
当初は物もうまく飲み込めず表情も乏しいうえ、お声を聴けることもありませんでした。
それでも職員は耳元で、何度もなんども繰り返しお話をし続けました。
あれはいつの日でしたでしょう・・・。
T様の口元がかすかに動き、「あ・り・が・・とう・・」と聞こえたのは。
遠方からご家族様も駆けつけ、母の元気な姿に涙を流されました。
「母をホームに戻して本当に良かったです。」
その一言は今も私たちの支えになっています。