感動事例2021~大賞受賞作品~
「半年ぶりの面会」
緊急事態宣言が解除され、今日は娘様とお孫様に半年ぶりに会える日です。いつもより少しおめかししてエレベーターで面会場所に向かいます。 エレベーターのドアが開くとガラス戸を隔てて10メートル先にいる娘様を見た途端、手を振って嬉しそうにされていました。
あっという間に面会の時間が過ぎ、名残惜しそうに帰るお姿に一日も早くこのガラス戸の無い場所で会える日が来ることを願わずにはいられません。
ガラス戸は声の通りを遮るため会話はスムーズにはいきませんが、想いを必死に伝えようと普段よりたくさん語りかけていらっしゃるお姿に、この時をどれほど心待ちにされていたのかと胸が熱くなる「ひととき」でした……